一般社団法人甲州青年会議所 2019 年度

理事長所信

第46代理事長予定者 雨宮 孝浩

【はじめに】

私は、甲斐市出身で結婚を機に甲州市に移り住みました。まわりは知らない人が多く、同世代の知り合いを作ることができずに退屈な毎日を過ごしていたときに先輩からJCに誘われ入会を決意しました。入会した当初は知り合いがおらず、なじめずにいましたが、少しずつ例会に参加していくことで気の合う友人を作ることができました。私が(一社)甲州青年会議所に入会したきっかけは友達を作ることでした。

会員それぞれの入会のきっかけは異なりますが、私たちは何のためにJCに入って何のために活動しているのでしょうか。私の答えは自分たちが暮らす地域を良くしていくために運動をすることです。まずJCの目的と使命を理解し、全ての活動に対して責任と誇りを持ち、運動を推進して行かなければなりなせん。その次に、会員が青年会議所運動を通して地域に貢献し、真剣に取り組み、そこから自己の成長につなげていくことがJCの醍醐味だと考えます。私はJCに入会したことで、初めて地域のことを真剣に考えるようになり、ここで出会った仲間と同じ目標に向かい、助け合いながら切磋琢磨することで様々な気づきや学びを得ることができました。

地域を良くする運動は一人ではできません。そしてJCだけが頑張っても不可能であり、まずは地域の方に青年会議所運動を知ってもらい、地域に必要とされる人財にならなければなりません。そして、地域から必要とされ続けるには、時代の変化とともに自己修練に努め常に変わっていくことが重要です。

しかし、変えてはいけないこともJCにはあります。それはJCの綱領である「責任を自覚し、志を同じうするもの、相集い、力を合わせ」という文言が示すように私たちは仲間であるということです。私たち(一社)甲州青年会議所が一生懸命に仲間や地域のためを思い行動することで、いつかは他人の心を動かす原動力となります。この青年会議所運動の連続が私たちの目的に共感していただくきっかけとなり、やがては沢山の人を巻き込む大きな力となって、甲州市の明るい豊かな社会の実現につながると確信しています。

【未来を担う子供たちの可能性を広げる】

日本は、戦後の荒廃した焼け野原から1955年に高度経済成長期を迎え、目覚ましい成長を遂げました。技術大国としての地位を確立し先進国の仲間入りを果たしたこの背景には、先代の苦労や努力があり、私たちの今が成り立っています。戦後74年目となり、日本国を担っていく子供たちに、この先も平和な日本を築いてもらうためにも、伝えていかなければなければならない歴史があります。当時を語れる方々が少なくなってきている今、歴史を引き継ぎ、子供たちに伝えていくことが、平和への架け橋となります。

日本中のどこの地域でも同じく、時代の移り変わりとともに住んでいるまちの風景はどんどん変わっていきます。山梨県全体、甲州市においても例外は無く、住宅地に変わっていく所もあれば、荒地のようになってしまう所もあります。そのような状況の中で子供たちが遊べる場所となると、私が子供だったころとはかなり減少したのではないかと感じます。社会の変化から一昔前では考えられなかったたくさんの問題が浮かび上がり、環境の変化や規制などから遊び場が減少し、子供たちの遊び方に変化が起こっています。これは仕方のないことであり歯止めをかけることはできません。しかし、子供たちの発想力や創造力は無限大であり、子供たちに色々な体験をさせ、きっかけを与えることで未来の可能性を増やすことは今も昔も変わらないことだと考えます。そのきっかけを与えることに関して普段の生活と家庭のみでは限界があり、学校や行政だけでなくJCも協力して力を注ぐべき部分であると思います。私たち親世代と今の子供たちの成長する環境の違いを考え、豊かな自然と触れ合うことや未知の体験を子供たちに提供していく機会を設けることが大人の役割ではないでしょうか。そして、子供たちがその時代の環境にあわせた遊び方を発見したり、工夫したりする中に楽しさや学ぶことがあります。その経験が子供たちの成長につながり、地域の魅力を発見していくことで、自分の住んでいる地域を愛することにつながっていくと私は考えます。現代では子供に対する私たち大人の理解が減っていて、大人が子供を理解し、様々な機会を提供することが重要であり、子供たちの遊び方、遊ぶ場所に対して大人が理解を深め、見守っていくことが必要な時代になったと感じています。青少年の自主性や創造性を育成していくことで、地域の未来を担う子供たちの豊かな心を育み何事にも挑戦していく青少年の育成に取り組んでいきます。

【より魅力的な甲州JCを目指す】

私たちJCは明るい豊かな社会の実現を目的に、社会や自分たちのまちをより良くするために活動していますが、立ち止まって考えてみると自分たちがその目的を実現するための思いや資格があるのかと思うことがあります。そもそも活動している自分たちだけの自己満足に陥ってしまい、社会を変えるための活力につながっていないのではないのかを考えてしまうこともあります。まずはJCとは何か、何を目的に活動しているのか、それが自分自身のためになっているのかを理解しなければなりません。普段の活動の中でその答えを見出すことはとても難しいことかもしれません。また、自分の時間を使い、お金を出し合い、社会や地域のために奉仕するということはとても崇高な理念であり、簡単に口に出して言えることではありません。率先して自分たちが考え方を変え、気持ちを高めていかないと実現不可能な目的となってしまいます。自分の普段の生活が満たされていないのに、社会や他人に奉仕ができる人間は絶対にいないと思います。また個人的な思いや考えの違いはあると思いますが、私たちは同じ志を持った仲間としてJCに所属し、何のために活動しているのか、また組織としての最終の目的は同じでなければならないと考えます。簡単には実現できない目的であるからこそ、JCとは常に学び、色々な考えを持った仲間と向き合うことで切磋琢磨できる環境になっているのだと考えます。そして、その環境のなかで自分たちへのメリットがあるからこそ意識が高まり、運動を続けていくことが出来るのではないかと思います。自分たちが成長する環境は常に必要であり、必ずしも問題や壁を乗り越えるといった辛く苦しいことだけではないと思います。「仲間のために行動を起こす」ことで今ある問題を解決し、より魅力的な(一社)甲州青年会議所となってくことで初めて団体としての絆が育まれます。この絆こそが人のやる気を起こさせ、仲間のため、地域のための大きな力となり、最終的に自己の成長につながっていきます。普段の活動を通して仲間との思い出や楽しかったこと、協力したことなど沢山あると思います。時には立ち止まって、仲間とともに交流を図り、絆を深めることも勉強になり、何かを得るためのきっかけが見つかると思います。私たちは一人では実現できない目標を掲げ活動しているのですから、何よりも苦楽を共にする仲間であり、組織としてのまとまり絆を重んじるべきだと考えます。

まず、自分たちが個人として気持ちと活動力を高め、次に組織力を高め、イメージを変えてこそ、初めて社会や地域を変革できる団体となり、他人から魅力ある団体として認めてもらえると思います。2019年度はより魅力ある団体になれるように(一社)甲州青年会議所の強化を図ります。

【甲州市の営業マン】

甲州市の主要産業は果樹栽培が中心となっており、四季折々のフルーツが楽しめます。昔からブドウの有名な産地でもあったことから、付随して地域の方々の努力の結果、ワインの産地としても有名になりました。私たち(一社)甲州青年会議所もこの地域資源を活かし、甲州かつぬまぶどうまつりや様々なイベントに参加し、観光客に甲州市の特産品をアピールしてきました。(一社)甲州青年会議所が甲州かつぬまぶどう祭りにおいて主催するぶどう飛ばし世界大会では、毎年多くの観光客が訪れ、沢山の方に甲州ブランドを知っていただく機会となっています。この経験を無駄にすることなく、この先も甲州市がさらに発展し潤っていくために、観光客の増加や確立されたブランドをさらにアピールさせる手段が常に求められていくと考えます。甲州市を中心に活動している私たちはこの資源に感謝し、有効活用し続けることを考えなければなりません。いわば営業マンであり、甲州市という会社の利益追求のために営業を行わなければなりません。

2020年には東京オリンピック並びにパラリンピックが国を挙げて開催され、東京を中心に山梨もオリンピック会場としてスポーツの祭典が開かれます。海外から観光客もかなりの来日が予想され、このビックチャンスを逃さないために(一社)甲州青年会議所としても地域と協力して東京オリンピックに向けて準備し、甲州市のアピールにつなげなければなりません。そのために、行政、市民、商店街、農家との連携を強化し、外国人の誘致に向けて準備を進めていく必要があります。

今の時代、スマートフォンを片手に全世界に観光に行ける時代でもあります。日本だけでなく世界を相手に甲州市をアピールし、競争していくことが必要であります。また競争をしていけるだけのポテンシャルはすでに揃っていると私自身は考えています。(一社)甲州青年会議所が率先して行動を起こし、まち全体に運動を推進していくことが地域の発展へとつながり(一社)甲州青年会議所の今後の活動に大きな理解が得られるきっかけとなります。後はどうやって甲州市を売りだしていくか、ビックチャンスが控えている前に(一社)甲州青年会議所が率先して行動することで地域に貢献していきます。

【未来につなぐ会員拡大】

会員拡大とは誰でも入会させれば良いということではありません。私たちと同じ志を持った人財を入会させることで地域の発展に貢献できると考えます。20歳から40歳までの決められた期間のみの活動となっていて、すべての会員には必ず40歳で卒業という活動の終りが訪れます。これは青年会議所の良いところであり、新しい風を送り込むことにより、地域の更なる問題の解決や、若手の成長にもつながります。その反面、常に新たな会員が必要となり、拡大運動を継続していかなければなりません。地域の未来の創造と限りない青年会議所運動を続けていくためには、常に会員の拡大が重要となってきます。仲間が増えれば地域への関わりも大きくなり、より地域に貢献できる団体として運動を展開してゆくことが私たちの役割です。

現在、(一社)甲州青年会議所は会員拡大という最重要課題に苦戦している状況です。その原因の一部分として拡大委員長に任せておけばいいという風潮があります。そうではなく、このような問題を解決するためには一人ひとりが会員拡大の重要性を認識しなくてはなりません。すべての活動、運動を通して仲間づくりに対する意識を高め、会員一人ひとりが地域と仲間を思いやり、(一社)甲州青年会議所の魅力を発信できる団体に成長していかなければなりません。会員が地域とのつながりを意識し、行動を起こすことが市民の意識改革につながると考えます。そして、甲州市をより良い豊かなまちにするために、新たな仲間にJCへ入会してもらい、地域の輝く未来のために志高く行動できる新たな会員拡大を推進していきます。この循環が(一社)甲州青年会議所や甲州市の発展に大きな影響力を与え、この運動の連続が「明るい豊かな社会の実現」につながっていきます。

【結びに】

(一社)甲州青年会議所は昨年、創立45周年の節目を迎え、今年は50周年へと向けての新たなスタートを切ります。諸先輩方がこれまで築いてこられた伝統と想いを引継ぎ、2019年度も活動していきます。時代の変化とともにJCも組織として変化しつづけなければその時代の流れに付いて行けずに、いずれは消滅となってしまいます。この先、50年100年と甲州市のために貢献し続けることができるよう組織の変化が必要だと考えます。そのためにはまず、他人や地域とのつながりを考え、青年会議所運動に理解を示し、支えてくれる仲間や協力者と家族に感謝しなければなりません。次に自分たちが魅力ある、地域を担う覚悟をもった団体として認められるようになることが最重要だと考えます。

2019年度は(一社)甲州青年会議所がこれからも活動していけるかどうかの正念場だと理事長として感じております。5年先を考えても組織として変わらなければならない状況に来ていると危機感を感じています。次世代に青年会議所運動をつないでいくためにも、この危機感を理事長の私だけでなく、全会員で真剣に考え、議論し対応していきたいと思います。甲州市と私たち青年会議所の輝ける未来のためにも全力を注ぐ覚悟をもって理事長としての責務を果たしますので一年間ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

■ 2019年度 slogan ■

覚悟 ~地域の輝く未来のために~

 

【基本方針】

□魅力あるJCへイメージアップ

□子供たちの可能性を広げる青少年育成事業

□会員同士の絆と組織力の強化

□世界に向けて甲州市の魅力発信

□未来につなぐ10名の会員拡大